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蚕をわが子のように大事に育てあげる養蚕農家。

一人一人の顔がみえる心のこもった手作りの繭。

養蚕農家

天然の桑の葉

写真は蚕の餌となる天然の桑の葉です。何千、何万という蚕に餌を与えています。蚕はこの中で桑の葉を食べながら、繭をつくる時を待っています。生まれたての蚕は「けご」と呼ばれ、わずか1〜3mm程度の大きさしかありませんが、この頃にはその1万倍の大きさに成長しています。たった25日間で1万倍の大きさに成長する生き物は蚕しかありません。

碓氷製糸工場の繰糸風景

蚕の取り出し

桑の葉の栄養をたっぷりと取り入れ、大きく育った蚕は繭作りをする別の場所に移されます。農家の人は蚕が糸を吐く時期を長年の経験で知っています。すべての蚕を餌場から取り出して、回転蔟(かいてんまぶし)と呼ばれる回転式の繭棚に移動させ、そこで蚕の繭作りが始まります。

出荷の様子

蚕が繭棚へと向かう

一定の温度と湿度が保たれた環境の繭棚に次々と蚕が入っていきます。この中で48時間糸を吐き続けて、一個の繭になります。早く棚の中に入って、素早く繭を作り出すものもあれば、じっくりと場所を探しゆっくりと吐くものもいます。
一箇所に2匹が入り、同時に糸を吐き出して作られた繭は、通常の繭よりも大きくなります。

織物工場

糸を吐き繭を作る

蚕が吐き出す一本の糸は、同じ太さの鉄と比べるとはるかに硬く強度があります。普通品種の蚕が吐き出した繭を、一本の糸にほぐすと、その長さは約1,200mあります。改良された新品種「世紀二一」などは約1,500mの糸を吐き出す強靭な繭を作る蚕もいます。

国産シルクによる白生地

棚に作られた繭

48時間休むことなく吐き出した糸で、多くの繭が出来上がりました。これらの繭は、棚からはずされ出荷準備へと向かいます。写真は、今年の春に作られた繭なので「春繭」と呼びます。蚕は一年に3回繭を作ります。春に作る「春繭」、夏に作る「夏繭」、そして秋に作られる「秋繭」です。中でも春繭の糸は極上品の繭で、超高級品として扱われています。

国産シルクによる白生地

出荷準備

集められた繭は製糸工場へと出荷されていきます。一俵という単位で出荷され、一俵は約60kgです。1970年のピーク時では国内で年間約50万俵出荷されていましたが、現在では年間約500俵・約30トンで、安価に入手される中国産シルクやブラジル産シルクに需要を押されています。しかしながら、日本のシルクは大変品質が良く、現在でも高級素材としては世界一のブランドを誇っています。

まぶし

蚕が繭を作る回転蔟

蚕が繭を作ろうとする時、この棚の中に入っていきます。この棚は、蚕が一箇所に集まってしまったときには、蚕自体の重みでゆっくりと回転して、蚕がくまなく棚に入るようにできています。動力を使わず、全て自然の法則にしたがって繭を育てる昔ながらの知恵です。

回転まぶし

道路際に生息する桑の巨木

栄養分豊かな群馬の自然環境は時折、桑の木が考えられないほど巨木に生長します。高さ約10mの巨木は高級家具材にも使われます。

巨大桑の木

【参加企業】

  • 群馬県内養蚕農家130軒
  • 有限会社 藍田染工
  • 碓氷製糸農業協同組合
  • 有限会社 江島屋染工場
  • 株式会社 カブト
  • 絹小沢株式会社
  • 斉栄織物株式会社
  • 佐啓産業株式会社
  • 坪金工業株式会社
  • 南久ちりめん株式会社
  • 丸進機業株式会社
  • 株式会社 丸本
  • 山直織物株式会社
  • 株式会社 ワタマサ
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